12月は「職場のハラスメント撲滅月間」ポイント解説①-ハラスメントtopics17

12月は「職場のハラスメント撲滅月間」です。

毎年、厚生労働省主催の「職場におけるハラスメント対策シンポジウム」が開催されています。

今年の講演をヒントに、グループ各社皆さんに留意して頂きたいポイントを、複数回に分けてお伝えしていきます。

1.中小企業におけるハラスメント対策

(1)「誰が相談したかが分かってしまうため、相談しにくい」

とは言え、相談がなされず放置されれば、会社の中にある課題が認識されず、
時間の経過と共にこじれて、問題の解決が難しくなり、
会社の責任もより大きなものに・・・、という悪循環なっていくこともあるでしょう。

対処法

❶ 会社の窓口に相談しにくいのであれば、外部窓口を利用する。

まずは話を聞いてもらうことを目的に、外部窓口を利用してみてはいかがでしょうか。
誰かを相手に話すことで、自分の気持ちや話したいことが整理できていきます。

外部窓口としては、

  1. 大島グループ相談窓口 ランドスタッフ重嶋
    (LINEで受け付けています。
    グループパンフレットのハラスメントのページにQRコードがあります)
  2. あかるい職場応援団サイト相談窓口のご案内で公的な相談窓口が紹介されています。

❷ 相談者が誰かを探索すること、相談者への報復行為は、絶対に許されない!ということを、社内に徹底する。

社内で共有しておくとともに、行為者や関係者ヒアリングの際にも、しっかり伝えておくことです。
相談者を探索することや、報復行為はそれ自体が懲戒処分に値する、許されないことです。
なお、社内調査の際、「誰が相談したのか」という問いに答える必要はありません。

(2)社内に「温度差」がある

ハラスメント対策について、社内に温度差がある場合。
例えば、「うちの会社では必要ないのでは?」「忙しくて研修を受ける暇なんてない」といった反応がある場合です。

会社の代表や管理者、または、相談窓口担当者などがそのような姿勢でいるとすれば、
万が一ハラスメントが起きたとき、相談しにくい環境であると言えます。

現在は、相談しにくい環境であること自体がリスクとなりうると言えます。

対処法

と言えるかわかりませんが、

取締役などの役員が社内のハラスメントにしっかりと対応しなかった場合
役員個人に賠償責任が生じうる場合があることは理解しておいた方がよいでしょう。

各自でできることとして、まずは自分から、自分の周りから、声のかけ方、指導や注意の仕方に気を配ってみましょう。

職場の中で最も働きやすいチームを目指してみてはいかがでしょうか。

まとめ

第1回は、中小企業に見られがちな課題について、紹介しました。

  • 社内で相談しにくい場合は、外部窓口を利用して、まずは自分の気持ちを整理してみましょう。
  • 誰が相談したのかを探索すること、相談者に対する報復はしてはいけません。
  • ハラスメント問題をほおっておくと、役員個人に損害賠償責任が生じるリスクがあることを知っておきましょう。
  • 職場の中のハラスメント防止意識の醸成については、まずは自分から、自分の周りから、言葉かけを意識して取り組んでみましょう。

 

出典・参照

「職場におけるハラスメント対策シンポジウム」基調講演
従業員が辞めない!明るくイキイキ働ける職場へ
~中小企業も取り組みやすい、ハラスメント対策のポイント
成蹊せいけい大学法学部 原 昌登教授
2022/12/07

 

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