ハラスメントを恐れて、伝えたいことを上手く伝えられない人へ(topics11)
まずは、
アサ―ティブジャパンのコラムから抜粋してご紹介します。
要望はひとつ。肯定的にはじめる つたわるノート|アサーティブジャパン (assertive.org)
ハラスメントになってはいけないというプレッシャーのために、遠回しになったり、言わないまま飲み込んでしまったりで、悩んでいる。
一方であいまいで遠回しな言い方は、意図が相手に伝わらず、むしろ不愉快な気持ちにさせたり誤解を生んだりすることがある。
このような場合のアサーティブな関り方とは・・・。
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アサーティブであるということは、
相手には受け取りづらいネガティブなメッセージや否定的な感情でも、
相手を人として尊重しながら、「建設的に」伝えらえること。
耳の痛いことを伝える時の原則は、二つ。
・肯定から始めて、肯定で終わる。
・相手に変わってほしいこと、これはダメだということは、具体的に一つだけ伝える。
感情的になると、どうしても「そもそもあなたは…」という決めつけや、
「いつも〇〇だ」と否定から始めたくなりますし、
一旦口を開くと、あれやこれやを言いたくなってしまうからです。
だからこそ、
「あなたのことは、いつも本当に感謝しています」というポジティブなメッセージから始めてみる。
そうすれば、「相手をやっつけてやりたい」「相手に非を認めさせたい」という心の中のこぶしがふっとゆるんで、
攻撃や非難ではない形で会話を始めることができる。
(詳しくは本文をご覧ください)
続いて、マイナビニュースから。
「これハラスメントかも」とコミュニケーションを恐れる人へ – ビジネス書に訊け!(123) | マイナビニュース (mynavi.jp)
悩み多きビジネスパーソン。それぞれの悩みに効くビジネス書を、「書評執筆本数日本一」に認定された、作家・書評家の印南敦史さんの選書により、紹介しています。
『人は話し方が9割』(永松茂久 著、すばる舎)
たとえば上司から、”適切でない話し方”をされたとしたら、部下は気分を害したり、反抗したりすることになるかもしれません。それが、「パワハラを受けている」という誤解につながることも考えられるわけです。だとすれば、誤解されない話し方をすることはやはり大切なのです。
そのいい例が、「正論」の伝え方。
正しすぎる「正論」は、相手の逃げ場を塞いで追い込んでしまうこともあるからです。
いいかえれば、「正論」だからこそ、真正面から言わない配慮が必要だということ。
正論を正論のまま言うことは、「あなたは間違っていますよ」と真正面から相手を斬りつけるようなもの。
相手も当然身構えて、臨戦態勢をとってきます。
そうではなくて、
「私も同じ間違いをしたことがあるのですが……」
「私も昔上司から怒られたのですが……」
と、相手と同じ目線に自分を置き、相手に寄り添いながら共感を得るような伝え方をしていく。(159ページより)
こうした繊細な配慮のできる人こそが、「人間関係がスムーズにいく人」だと著者は言うのです。
「やめちまえ!」と怒鳴りたかったとしても、あえて感情を出さず、
「私も君くらいのころ、似たような失敗をしたよ」というように、まずは冷静に歩み寄ってみる。
そして、「じゃあ、同じ間違いを繰り返さないように、どうしたらいいか一緒に考えてみよう」と提案してみる。
いきなり「ふざけるな!」と罵倒されたとしたら、過ちについての指摘も素直に受け取りにくくなってしまいます。
でも、このような角度から接してみれば、部下も素直に受け止めることができるようになるはずなのですから。
(詳しくは本文をご覧ください)
心当たりのある方は、参考にされてみてはいかがでしょうか。
(ハラスメント防止対策委員会)