【ハラスメント相談担当者エッセイ】ジェイズクリエイション
【ハラスメント相談窓口担当者】のリレーエッセイ
今回は株式会社ジェイズクリエイションが担当します。よろしくお願いいたします。
①我が社のハラスメント防止対策の≪肝≫
弊社は小規模な会社のため、以下のポイントに注力することが重要と考えました。
1)ポリシーとガイドラインの策定
ハラスメントは、従業員が迷惑や不快な思いをするような行動ですので、ハラスメントに関する明確なルールや禁止事項を策定し、全従業員に周知徹底させることが必要と考えます。
2)コミュニケーションとオープンな環境
組織内での円滑なコミュニケーションを促進する。難しいところですが、従業員が安心して相談や報告ができる環境を整え、従業員の声を聞き、風通しを良くすることでハラスメントの問題を早期に把握できるよう努めたいと思います。
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②自己紹介とハラスメント防止に対する私見
<ジェイズ・クリエイション 社長 保坂浩成>
ジェイズ・クリエイションは9人の小さなデザイン制作会社です。
私は2年前に入社しましたが、振り返ると社内に違和感がありました。
以前籍をおいていた会社内のとある部署と同じ雰囲気を感じたからです。
その部署では、リーダーである社員が部下にパワハラを行なっていました。
公開処刑のようなメール、その個人の人格否定、得意先担当者への暴言などです。
その現実を見た時に、私は仕事に対する意欲が低下しました。
しかし、そのリーダーはもちろん、最高権力者の社長にも意見を言う人は私含め居ませんでした。
その攻撃がある個人に向けられていることに安心感さえ覚えました。(他の人が攻撃されているうちは私は安全だからです)
会社の最高権力者である社長は「怖がられている」「恐れられている」ことが無いように他者の意見を聞き、気を付けなければなりません。
会社の目的は「社員の幸せ」です。会社を良くするためにお互いの信頼関係が必要になると思います。私も注意していきます。
<飯塚裕美子>
ハラスメント相談を数年担当しておりますが、つくづく難しい課題と感じます。
ハラスメントは主観的な要素がありますので、人によって感じ方や基準が異なりますし、それぞれのバックグラウンドによっても異なる解釈が生じるため、一律の定義や対応策を定めるのがとても困難です。
また、ハラスメントを受けた人は報告することに恐れや報復の心配を持ち、問題を報告せず黙ってしまうことがほどんどではないかと思っています。ハラスメントの証拠を集めて口頭での発言や非言語的な行動なども、明確な証拠がない場合は証明が困難ですし、上述した「立場が悪くなる恐れ、またそれによる報復」に繋がってしまい結局は言及できない。ハラスメント行為を行う者が上位の立場にある場合では尚更強いのではないかと。
それではどうすれば良いか。
これらに対して全従業員の意識向上と報告環境の整備に取り組み、より健全な組織を築くために尽力する所存です。
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お読みいただきありがとうございました。