活動報告書「ホームステージャー1級認定講座の受講と受験」
株式会社エイブルプロモーション 業務管理部
浅野 直子
タイトル:ホームステージャーってナンジャー?
テーマ :ホームステージャー1級認定講座の受講と受験
日にち :2018年11月14日(水)~15日(木)
主 催:一般社団法人 日本ホームステージング協会
会 場:東京都江東区木場 日本ホームステージング協会にて
受講人数:16名
はじめに、そしてご報告:
全く聞きなれない『ホームステージャー』という言葉が私の耳に止まったのは、某TV番組で今後注目される業種の一つであると紹介された事がキッカケでした。インテリアコーディネーターやテーブルコーディネーターは何となく周知されていますがこれは具体的にどんな事をするのか、好奇心旺盛な私は知りたい願望が止まらずに2017年1月に2級取得に始動開始。
今回は幸運な事に大島グループより援助を頂き1級取得に挑戦して来ました。
そしてこの報告書を書き始めるタイミングで『不合格』通知が届き、今落ち込みMAXな状態でご報告させて頂きます。申し訳ございません・・・。
ホームステージャーってナンジャー?:
ホームステージングを行う職種をホームステージャーと言います。ではホームステージングとは何か?
住いを売却する際、売主は『高く早く販売したい』と思います。それを色々な面でお手伝いする事をホームステージングと言います。
中古物件の売買が盛んなアメリカが発祥で40年以上前から行われています。家人が在宅しながら内覧を行い、その為に家の中をなるべくシンプルに片づけを行いインテリアコーディネートもする事で成約迄の期間を長期化させない手法の事を言います。物件を寝かさない事で家人も住み替えの資金調達に目途が付きます。現在深刻な問題である核家族化による高齢者の空き物件も該当します。そういう物件にも対処できるようにとその手法を多岐に渡り勉強します。今回は2級よりも更に一歩踏み込んだ講義とグループミーテイングを経験させて頂きました。
今回の2日間のカリキュラム:
1.片づけ上級編
2.掃除のテクニック上級編
3.インテリア上級編
4.インテリア写真の撮り方
5.家具の搬入・搬出の技術
6.不要家財関連の知識
7.ご提案の仕方
8.1級資格認定試験
ホームステージングで行う重要な内容(抜粋):
① 買主に好印象を与える片づけを行い売主の生活感や個性は減らす・・・
売主とコミュニケーションを図りながら片づける。
② インテリアの重要性。空室であれば若干の家具を設置し小物をコーディネートする事で暮らしの
イメージを持ってもらえる。
在宅であれば個性的な家具を撤去したり、見せ方や配置を工夫してみる。
③ 近年、物件詳細をWebで検索し成約へ繋がるケースが多い為、
間取図と共に物件の写真はキーポインとなる。広角レンズで撮影し写真のクオリティーを高める。
④ 家具を搬入する機会も多く、一般的な家具のサイズの把握と
搬入経路・階段・エレベーターの事前確認は必須。
⑤ ①に関連する事で核家族化により家主が不在となり
空室物件に残された『遺品』(亡くなった場合)の整理。
まさしくこの空室物件の問題と共に他人ごとではない社会問題でもある。
遺品はゴミではないという気持ちを持って丁寧に扱う。
価値あるものやリユースできる物の判断知識を備え、
依頼者に寄り添った整理を行う事で廃棄業者との差別化を認識する。
等々、知れば知るほど単に物件を綺麗にコーディネートするだけで終わらない広域な仕事であると感じています。
それ以前に在宅しながらの内覧を行うという考え方がこの地方の仲介業者と売主にどれだけ浸透できるのか、そしてその為にホームステージングを行う予算と実施の必要性を理解頂けるのか・・・
まずこれが第一歩だと痛感しました。