「悩みを聞くときのポイント」ーハラスメント防止対策トピックス6
「悩みを聞くときのポイントは、言葉よりも感情にフォーカスすること」
相談された場合、周りの人の様子をうかがうときに、参考にしてください。
元記事はこちら→どう反応していいか迷う…。人から相談されたときに遭遇する4つのこと (buzzfeed.com)
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——友人の顔色が悪かったり、同僚がしんどそうにしていたり、近な人の様子が「いつもと違う」と感じたら、どのように声をかけるといいでしょう?
まずは「何かあったらお話、聞くよ」と声をかけてあげてください。多くの人はとっさに「大丈夫?」と声をかけてしまいがちで
すが、実は悩んでいる人ほど心配をかけたくなくて「大丈夫」と答えてしまうことも多いんです。
「困っていることについて一緒に考えたい」という気持ちが伝わりやすく、悩みを吐露してくれる可能性も高まります
——悩みを話し始めたら、どのような点に気をつけて聞いてあげるといいでしょう?
聞き方のポイントは2つ。第一に、「そうだったんだ、大変だったね」と共感を示す言葉をかけること。第二に、どんな内容でもすべて受けとめること。
——話を聞いて寄り添うだけでも、相談者の力になれるのでしょうか?
実際に相談者と向き合っていると「話を聞いてもらっただけで、少し気持ちが楽になった」という言葉をもらう機会は多いです。
困っている人に声をかけて話を聞くことは、支援につながる重要な一歩なんです。大事なのは役割分担。相談を受ける人も自分
ひとりで抱え込まないで。
——心配なあまり相談者のことを優先しすぎて、自分が疲弊してしまうケースも少なくないようです。そういった事態を防ぐために意識すべきことはありますか?
「無理なことは無理」とはっきり断ることです。相談者が心配だからといって無理な要望にも応えていると、相手に振り回されてしまい、サポートを続けるのが難しくなってしまいます。
例えば「今すぐ電話で話を聞いてほしい」と頼まれたとしても、自分の都合が悪い場合は「今は○○をしているから電話はできないんだ」としっかり断る勇気も必要です。
とはいえ、罪悪感があってどうしても断りづらい…という場合もあるかと思います。そんなときは公的な相談機関の情報を調べて、勧めてみてください。自分以外に安心して話ができる場所を紹介することも、支援につながるアクションの一つです。
——「中長期的に支援をするのは自信がない…」という人でも、公的な相談機関の情報を教えてあげることならできそうです。
相談者を支えるうえで意識したいのは、役割分担です。自分には難しいことは、人に頼りましょう。
周りの人とチームになって、声を掛ける人、相談先の情報を集める人、時間をつくって話を聞く人…など手分けしたり、専門機関を頼るのもいいですね。
誰もがつらさを抱えている人に気づいたら見て見ぬふりをせず、自分が無理なくできるアクションをとることを大切にしてほしいと思います。
厚生労働省のHP:相談者に安心して勧められる相談機関の情報をチェックできます。
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ハラスメントに関する相談は、会社の相談窓口または、LINE相談(重嶋)までどうぞ。